汗を科学する!同じ汗でも中身が違う?どうやって汗のニオイを防ぐ?

人間の体調調節には不可欠な汗ですが、日常生活ではその匂いやベタつきなどの不快感からあまり好ましいものではありません。しかし、そもそもこの汗というのは我々の姓名を維持する上でどのような役割を担っているのでしょうか? 

一般的によく知られているのは体温調節機能でしょう。ご存知の通り、人間は恒温動物で外気温に関わらず常に一定の温度を保とうとします。運動や気温の上昇などによる汗は「温熱性発」と呼ばれますが、これは体温が急激に上昇するのを防ぐためで、エクリン腺と呼ばれる機関から水分を分泌して身体を覚まそうとします。

また汗には血液中に含まれている不純物や毒素などをろ過する働きがあります。よく岩盤浴やサウナ等でデトックスと言われる効果がそれに当たります。

その他にはある種の俗説的な立ち位置ですが、汗に含まれるフェロモンが異性に対しての性的アピールになるという説もあります。現代人にとってはその効果があるのかどうかは不明ですが、一部の野生動物などでは確かにその傾向は見られるので、真面目に研究している方々も大勢いらっしゃいます。

スポーツをした後にかくサラサラとした汗と夏場などのジトッとした不快な汗など同じ汗でもその体感や人に与えるイメージは様々です。普段あまり意識することはありませんが、汗にはその出る場所によって2種類に分けられます。

知るほど興味深い汗の仕組み

人間の皮膚には汗を分泌する汗腺と呼ばれる機関があり、さらにその汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の二種類があります。あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、エクリン腺とは全身の皮膚に点在し、主に発汗による体温調節などの役割を担っています。「アポクリン腺」とは脇や陰部など特定領域に存在し、一般に「ワキガ」などの悪臭と呼ばれる汗を分泌するのは主にこの部位になります。

それぞれの汗腺ではその汗の成分が細部でことなり、「エクリン腺」では水分が主であるのに対し、「アポクリン腺」では水分の中に多くの蛋白質や脂質を含んでいます。

またこれらは性別や年齡、また人種などによってもその多寡は様々で、一般的には欧米諸国の男性の方が「アポクリン腺」による発汗の割合が大きく、日本や中国などのアジア系人種は少ないと言われています。

汗はアポクリン腺から出るジトッとしたもの以外は基本的には無臭であることが多いですが、汗を書いたまま放置するとたちまち悪臭を放つようになります。これは夏場や梅雨の時期など多くの方が経験されていることではないでしょうか。

汗で湿った状態で放置するとカビが発生するといったこともありますが、殆どの場合汗を放置したことによる細菌の発生が原因となります。エクリン線から分泌される主に体温調整に使われる汗には僅かながら尿と同じ成分が含まれます。しかし、これは直ちに悪臭を放つわけではなく、基本的には無臭のものになります。

しかし長時間そのままの状態でいたり、衣類についたままにしておくと表面で細菌の繁殖が起こり、結果的に無臭であるはずの汗が独特の酸っぱいような匂いを放つようになるのです。これを防ぐためには殺菌成分の含まれる制汗剤などでの対処が一般的ですが、汗を原因とする悪臭には耳や脇などから発せられるアポクリン腺由来のものも多いので、多角的なアプローチが必要になります。